デフレとインフレは簡単。
デフレな世界で生きている皆さん、こんにちはっ!
突然ですが、皆さんインフレとデフレって意味わかりますか?
分かっていなくても暮らしていけるけど、分かっていると生き易くなるよ。
▶︎デフレとは?
デフレーション:すっごい有り体に言うと物価が下がっていく社会。
物価というと物が安くなる良いトレンドとして経済をご存じない方には思われますが、
ここでいう物価には労働者の賃金も含まれます。
なぜなら支出先の物が安くなったら、そこで働く人や作っている人の収入にダイレクトで響きます。
物が安くなると作ってる会社はコストカットや賃金を下げたり、下請けがある会社は下請けを叩きます。加えてその流れについていくことができない会社や下請けは潰れて失業者を生み出します。
短期的なデフレトレンドには社会的価値がありますが、中長期にわたるデフレは社会の経済活動を停滞させます。
そしてデフレスパイラルと呼ばれる悪循環を生み出します。
このデフレを悪くないというエコノミストもいますが、自身の立っている経済ポジションのためのポジショントークであることがほとんどです。
先進各国の政治家は主にこのデフレ解決すること、対策することに力を尽くしています。
デフレを一言で言うなら、「社会の価値が下がっていく状態」
▶︎インフレとは?
上記とは逆にインフレとはインフレーションの訳で上記の表現で例えるなら
「社会の価値が上がっていく状態」
明治以降の円が導入されて以降当初一円の価値は現在の数万円程度に値するものでした。
その一円の価値が下り、物や労働の対価の価値が上がり続けることで現在の貨幣価値となってきています。
インフレによって国内の貨幣価値が上がるとともに、そこに国外からの信用が加わると
かつて300円で1ドルしか買うことができなかった円の価値も上がり、今では100円で1ドルを買うこともできるようになります。
逆にインフレにも信用を失うことで起きるジンバブエのインフレの様なものもあり
インフレの価値には信用、信頼が必須のものとなります。
またインフレの問題は「社会の価値」が上がっていくとは言っても、それが
「全ての価値が上がる」というわけではないと言うことです。
ここを注視し、再分配政策を十分に確保することが大切になります。
しかしながら、インフレは経済合理主義の世界経済においては基本的に
目指すべき立ち位置であり目標です。
▶︎その上で
今日本は長引くデフレから脱却すべく、インフレターゲットを2%に設定して
金融政策を行なっていますが、見えかけた光明も消費増税により陰りが見えてきました。
一番は時限的でもいいので消費減税、もしくは撤廃をする事で消費行動を押し上げ
社会全体の価値を創出してくれるものと信じています。
皆さんお給料が増えたら嬉しいですし、物が安く買えたらうれしいですよね。
でもそのどちらかを取るとすれば、前者をとってイノベーションによる後者を目指すのが健全な社会であるとラクダを磨きながら思います。
ちなみに中東は元々の社会的価値がすっごい低いところからのスタートなので
現在すっごいインフレ。その社会的なひずみに関してはまた別のお話。